このブログを検索

2016年5月12日木曜日

初夏の陽気





野をゆくや薄物くろき母のあと    桂信子

羅や人悲します恋をして   鈴木真砂女

うすもののみえすく噓をつきにけり   久保田万太郎


木曜担当の加藤です。

今日の東京は、夏のような日差しです。
この季節は、着ていく服で毎朝迷います。
厚着をしたら暑かったり、薄着をしたら寒かったり……なんてことは日常茶飯事。
皆さんもそんなことありませんか?

私は毎日、山手線で出勤しているのですが、
先日の同じように暑かった日の朝、着物を着た女性を見かけました。

リクルートスーツの大学生や、
流行りのシースルーの服を着た若い女性たちでごった返すホームに、
夏の季語でもある「うすもの」とまではいきませんが、
涼しげな藍色の着物をさらりと着こなした女性が二人。

体を覆っている範囲は、着物のほうが確実に多いのに、
なぜか涼しげで、とても素敵でした。

「うすもの」は絽や上布など、見た目にも涼しげな夏用の着物。
透ける素材で張りがあり、よく風を通し実際に着てみても涼しい、とあります。

「うすもの」という季語を使った句を調べてみると、
透ける(心の)奥に見え隠れする気持を詠んだような句もあって、
印象に残りました。

いつか、夏に着物を着こなせる女性になりたいものです。

ではまた来週。
















0 件のコメント:

コメントを投稿