このブログを検索

2016年3月24日木曜日

つれづれなるままに

木曜担当の加藤です。

通勤途中に見かけた、袴姿の女性。
「そうか卒業式の時期か……」と思わず呟いてしまいました。



卒業の窓に垂れたり絲桜        山口青邨
巻き込んで卒業証書はや古ぶ   福永耕二
運命は笑ひ待ちをり卒業す     高濱虚子

たまたま目にしたネットニュースに、
70代の女性がお孫さんと同じ高校を、この春一緒に卒業したという
記事がありました。

この女性は中学校を卒業後、経済的な理由から高校を断念。
その後、20代で高校の通信制に入学するも、結婚・出産が重なり途中で諦め、
2012年に再入学しての卒業といいます。

最初に高校に入学してから、足かけ50年。
同じ高校の普通科にお孫さんがいて、この春、通信制に通った女性と一緒に卒業。
なんと同窓生となるお二人。
袴姿の女性が、制服姿のお孫さんと並んで卒業証書を持つ写真はとても清々しく、
「私も頑張らねば!!」と背筋を正したくなりました。


かつて【生涯学習】という言葉が、教育界でよく使われていました。

生涯学習とは、
「人々が自己の充実・啓発や生活の向上のために、自発的意思に基づいて行うことを基本とし、
必要に応じて自己に適した手段・方法を自ら選んで、生涯を通じて行う学習」のこと。

人は幼い時、学校という学び場を与えられますが、
大人になってから、何を学ぶか、どう学ぶかは自分次第。

「俳句界」のアンケートでも、俳句を学ぶ楽しさ・苦しさ・難しさを
多くの読者の方が綴っておられます。

それを読むたびに、生涯学び続けることの大切さを実感します。
そして私もまた励まされ、背中を押される気がします。

いつまでも学び、一歩でも階段を上る自分でありたいとそう感じた今日。

ではまた来週。










0 件のコメント:

コメントを投稿